ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

記憶の実(01)

道場の玄関には茶色いチョコボがしゃがんでいる。

ラヴィアン「このコは『プックル』という名前なんです。トンヌラさんが『一番賢いチョコボだで〜』って、言ってました」

先生「へ〜。『プックル』か。……ねぇ、『プックル』、何か欲しいものある?」

その声にチョコボは、片目の女を見た。

先生「………うん、うん、《ポロフ豆が食べたい》んだね。あとは…《お水も飲みたい》…と」

中腰の先生はチョコボの頭をなでなでした。

チョコボは目をつぶった。

ラヴィアン「せ、せんせ〜、チョコボの気持ち…分かるんですか!?」

先生「まー、だいたいね」

ほほえむ先生にラヴィアンは驚いている。

「すっごいな〜、さすがは先生ッ!!えっと…何ていうの…。多芸多才…ですね」

「うふふふ…。ラヴィアンも『チョコボ語』は覚えられるよ」

先生は道場の奥へと進み始めた。

ラヴィアンはついていった。

道場の壁には、一振りの剣が飾られていた。

どこかから、時計の音が聞こえる。

深い皿に入れられた豆をチョコボが食べている。

豆の皿の横には木製の樽(たる)に入れられた水があり、樽の下には平らな皿が置かれている。

チョコボを見ていたラヴィアンが口を開いた。

「……この国のチョコボは、茶色いんですね。『山チョコボは、茶色だでよ』って…トンヌラさんは教えてくれましたけど…」