ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

戦術のおわりに(02)

『あ…ああ…。ルカヴィの主(あるじ)にしては…ずいぶんともろかったな。……私は、ここまでか。が…しかし、良かった。これで良かったのだ。…オヴェリア様も、もう大丈夫。我が主殿(あるじどの)とアルマ様も無事再会できた。…父上、母上…私は…騎士としての…本分を全(まっと)うできたように思えます。……皆様、イヴァリースを、国をお願いいたします。…あの、若者は信じられませんが。私は…もう、そちらへは戻れませんゆえ。……ありがとう、ラムじゃ。お主(ぬし)は私へ戦うだけではない、“女性(にょしょう)としてのよろこび”を教えてくれた。…アリシア、ラヴィアン……。最後の最後まで付きあわせてしまって…すまぬ。ごめんね。あなたたちがいてくれたから、私は…。………。師よ…これが…私の…「選んだ道」なのですね……。もっと、もっと…あなた様から、学びとうございました。あなた様と…もう一度…太刀あわせしてみたかった、ものです……。………ああ…気が遠のく。…寒くも暑い。身体の感覚すら、希薄になってゆく…。…………。ン…!?…エッ?』

女は目を開いた。

可愛い女の声「つ、つかまえたぁッ!!」

大切な男の声「…よし!!アルマ、そのままでいろ!!」

「!!??え…えぇッ!?あ、アルマ…様ッ!??ラ…ラ、ラムじゃあぁッ!!!!」

自分の脚を誰かにつかまれている女は、そちらを見た。

ラムザ「は、離れないでください!いつまでも…一緒だって…言ったじゃないですか!!」

アグリアス「…!!!!ラ、ラムじゃッ…!!!」

アグリアスラムザは互いに手を取り合った。

そして、虚空の中でアグリアスを抱きしめたラムザは叫んだ。

ラムザ「どこまでも…いきましょう。いえ、いってください!!僕には、あなたしか、いないんですッ!!!」

アグリアス「ぁッ…ぁ…はいッ!!ラ、ラムじゃ…ほんの僅かであっても、主殿との約束を忘れた私を許してくれ…私は、お主と永久に一緒じゃッ!!」

自らの兄へと涙を流しながらぎゅっとくっつく女騎士の姿を目撃した妹は、「ええッ!?…ラムザ兄さんと…アグリアス様…。そんな、関係だったのぉ!??」とつぶやきつつ、兄の片足にしがみついていた。