ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

水の色(03)

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「ア、アリシアさんッ!!!」呼びかけたが、女は「………ぅ…んん……」としか声を出せなかった。

ラムザはもう一度、叫んだ。

アリシアさん!!し、しっかりして…くださいッ!!」

ごろんと濡れた床に寝たままのアリシアを抱き上げたラムザは、彼女をベッドまで運んだ。

このような場合、倒れている人間を持ち上げるのには、かなりの力がいる。

しかし…どうしてか、その時のラムザにはそんな力があった。

ベッドの上に彼女を横たえたラムザは浴室まで一度戻り、頭上の明かりを消してから湯あがりに身体を拭く大きな布を持ってきた。

アリシアをあお向けにしながら彼女の身体より水滴を拭き取っていたラムザは、ぐったりしている色白の女の身体に自然と見とれてしまった。

アグリアスさんとは違う女体だ。

アグリアスさんのもいいけれど、アリシアさんのもこれまたいい。

か、かわいいですよ…アリシアさん……。

………はっ!!!

何を考えているんだろう、僕は、僕は…。

ラムザはすさまじい罪の意識にさいなまれ、浅い呼吸をしているアリシアへ布をかけた。

それから、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう……と、困り果てていたラムザの耳に「…ん、んん…ぁ……これ…は…あ、ラ、ラムザ…さん?……わ、わたし…は……」と女の声が届いた。

「あ、いた、い…い、ぐ…頭…肘(ひじ)…膝も…いた…ぃ……」アリシアは起き上がろうとして、顔をしかめた。

「…え、ええと…。こ、転んだみたいでして…浴室で…。僕がベッドまで…運んで、それで……」ラムザは震えながら言葉をつなげた。

妙にのどが乾いてくる。