ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

ひかる結晶(09)

「ア、アアア…アリシア…。あたし、ばかみたい、ばかみたい…酔っぱらってるんじゃないのに…あたし…何、言ってんのかなぁ…」ラヴィアンは、おもらししてしまった布団や下着を母親へ見せつけている子供と同様に内心を吐露した。

隠すことなど、もうできそうにない。

「……。…いいんだよ。“女”なら…誰でもそうなるよ。アグリアスじゃないけど、身体の周期も確実に関係しているし。…わたしも…なる時があるから」アリシアは優しく述べてから、ラヴィアンを抱きしめてあげた。

「ァ…アリ、シアぁ……」ラヴィアンが声を出した。

バーンッと、空では花火があがった。

「…………。少しも変なことじゃないよ……自然なことなんだよ……」アリシアは静かな声で言い終え、空を見た。

「……嫌わない?子供っぽいあたしのこと」ラヴィアンは聞いてみた。

アリシアは返答した。

「うん。嫌わない。わたしの大切な…友達だもの。…ラヴィアンだけではないよ。…アグリアスラムザさんもオルランドゥ様も。…別行動しているメリアドールさん、ローラをはじめとして…騎士団のみんな。フレシア先生、教官たち…。他にもたくさん…。わたし…自分自身が、どのように設定されているのかを理解しているの。…わたしの言動を不思議に感ずるみんなの気持ちも分かる。みんなの違和感は正しいものだよ。…すまない、とは思っている。申しわけない…とも思う。……あと少々、あと少ししたら…この二次創作文章は終わるはず。その時を…待ち続けているのね、わたしは。終わりを知っているからこそ…あいつらを始末できた。あの時は最高に気分が良かったよ…ふふふふふ」

……???

アリシアの言葉の深意が、ラヴィアンにはさっぱり分からなかった。

ただ、彼女にくっついていると…ラヴィアンの内部へ生じた“炎”は小さくしぼんでいき、それは煙を上げて消えていったのだった。

“炎”の消失はラヴィアンが「なにを言っているの、アリシア?」と考えている間に起こった。

花火の打ち上げは終了したため、外からはぞろぞろと歩いてくる人々の声が聞こえてくる。

海の方角から歩いてきた人の群れは町の内側に進んでゆくらしい。

「……二人だけの秘密が、また増えたね」アリシアの言葉にラヴィアンは赤面するしかなかった。

「………うん」ラヴィアンはコクリとうなずいた。

「…誰にも言わないで、アリシア。内緒、だよ。…あたし…頭がおかしくなってんのかな…。別のことで、発散しなくちゃ…」ぼそぼそ言うラヴィアンへアリシアは笑った。

「生まれ持っているものは、変えられないよ。……素直に口に出せるラヴィアンが…わたしは、すき。……ラヴィアンに会えて…わたし、うれしい」

「………。あ…あんがと。…大好き、アリシア」ラヴィアンはアリシアの片手に触れた。

アリシアはラヴィアンの手を握ってあげた。

低い机の上に『炎』の結晶は置かれていた。