ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

ひかる結晶(04)

「…え!?あ、あぁ。…今日で…お祭りは終わり、だな〜って…そんなところ……」ラヴィアンは座り直した。

「うん。5日間で終わるもの、ね」アリシアは飲み終えた器をテーブルに置いた。

「……この、革のやつ。ベルトも…ドレスにピッタリだね。どこで買った品?」ラヴィアンは腰にある長方形型の小物入れをさわった。

「それはね…ヤードーの中古品市場。ベルトとそれで…700ギル。2つしか無くて…『2個とも買ってくれるんなら、100ギルまけてやるよ』と…市場のおじさんが言ってくれたの。…1300ギルで2つ、入手したんだ」アリシアの説明に「買い物上手だね……」と、ラヴィアンは感心してしまった。

このドレスは…1着、17800ギルで…2着で…35600ギルで…それから…2割引いて……あーあ、やめよ、やめよ!ばかばかし〜ッ。

「…ベルトの造りが丈夫だし、小物入れ自体もしっかりしたものだったから…1つのベルトに2つ小物入れを通して、左右の腰に付けておこうと考えたの。銃の弾丸や消費アイテムなんかを収納するのにちょうどいいでしょう。あまり使用しない『手裏剣』とかを入れておいてもいいかも…」アリシアは要点をつかみ、友人へ補足説明を行った。

「……だね」ラヴィアンは答えてから、自らの前に置いてあった飲みものを一気に飲み干した。

熱かった茶もとっくに冷めてしまっている。

コンッと半透明の器をテーブル上に置いたラヴィアンは、やるせない表情で言った。

「…宿屋に帰ろうか。もう暗くなってきた。お祭りの花火は宿の方から見よう」

アリシアはコクリと首をふった。

「いいよ。花火は予定通り、あがるよ。この天気なら…」二人はイスから立ち上がった。

三階建ての宿屋へ戻った二人は宿泊している部屋の窓まで近寄った。

「道が通行人でごった返してて…こんなに時間がかかるとは想像してなかった。もう…始まっちゃうよ…」ラヴィアンは言い、海の方角に目をやった。

アリシアは自分が持っていたHのバッグやラヴィアンが放り投げたCのバッグをベッドの近くへ置くと、窓の前まで来た。

無言の二人の前に大きな花が咲いた。

バーンッという音が夜空にとどろく。

きらきらする花火の何色もの色にラヴィアンは子供にかえって、はしゃいだ。

アリシアもにっこりした。

…これだから、彼女といるのは気が楽なのだ。

しばらくそのまま、空を見上げていた二人はどうでもよいことや、大事なことを話し始めた。

内戦のこと、騎士団のこと、最近の流行の品、歌や曲、好物、などなど……。

話題がラムザアグリアスのことへ転じると、ラヴィアンは先のセリフを述べてアリシアは同意を示した。