ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

愛の鎧(01)

朝日が窓から射し込んでいる。

チュンチュンと小鳥の鳴き声が外から聞こえてくる。

ベッドに仰向けで寝ているラムザの上には毛布がかけられており、それはモコモコと動いている。

ラムザ「…。…。…。……。…?…ん、ん?…ん…なに、ですか…??」

ラムザは目をこすりながら、毛布をめくった。

「???アグリ…アス…さん??…何…しているんです?」

ラムザは彼の胸に口付けしているアグリアスへ聞いてみた。

「…起きたのか、ラムじゃ。お主の身体の様々な箇所へと、接吻(せっぷん)をしていたのじゃ」顔を上げたアグリアスがほほえむ。

ラムザ「せっぷん…??どうして…いま、そんなこと、を…??」

アグリアス「戦場で…傷つかぬよう、私の『愛の鎧』にて主殿(あるじどの)を守護するためであるぞよ。…ラムじゃよ、次は背面に移る。したがって、うつ伏せとなるがよろしい」

ラムザ「うつぶせ?はいめん…?…!!!そ、その姿は…!!??」

「おお!よくぞ、気がついたのう。…これを見たまえ、我が主殿!!」

アグリアスは毛布から出て、ベッドの上に立った。

ラムザ「!!!う、お、おおおお…!!!な、なんなんですかッ!!も、も、ものすごい…ですよ……」

アグリアス「これはな…『裸エプロン』というて、愛する主人を鼓舞し、奮起させるために用いる妻にのみ許された、最終決戦用装備品である。東国では、このいでたちにて…妻が帰宅した主人へひたすらにつくす、と聞いた。…なんと、立派なしきたりであろうかッ!」

ラムザ「そんな…風習が…サムライの国に、あるんですかぁッ??」

「あるッ!…東国の文化はきめ細やかで、奥深いものなのじゃ。我らも学ぶべき部分は、多かろう!…私はイヴァリースを愛しているが、武士(もののふ)の生きる国、東国のことも尊敬いたしておる。よって…『裸エプロン』の装着へ踏み切ったのだッ!」

アグリアスくるりと一回転してみせた。

「お…おぉ、おわわわーッ!?ア、ア、アグリアスさん…う、う、うしろがァ、丸見えですよッ!!??」

愛しい女性の大胆すぎる姿にラムザは目を皿にした。

「何を慌てておるのか、ラムじゃ。…見よ、私は、これ一枚だけであるぞ。…どうか?気に入ったか、ラムじゃ〜。…『下着を組み合わせるのは上級者』と、アリシアより教示してもらった。しかし、それは次回を待て!…今回は初めてのことゆえ…これのみでお許しを、主殿〜」

アグリアスはひらひらしている白色の布をめくってみせた。