ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

見えるもの見えないもの(02)

「…いくども聞かせてもらっておる言葉なのに…胸の底がときめくのは、私が幼稚じゃからかのぅ?」

「いえ…僕も、アグリアスさんから…『好きじゃ』って伝えられると、うれしいですよ」

「ラ…ラ、ラムじゃ……」

大きく息を吸ってから男は女へ言った。

「…好きなんです。好きなんです、アグリアスさん。僕は…アグリアスさんでなければ、本気になれないんです!!」

「ラム、じゃ〜〜」

「…お、おかしいですよね。いろんな人と…付き合ってきて…それで…なら、ともかく…」

「ううん。そんなことはあるまい。私も…ラムじゃ以外の殿方は知らぬが…ラムじゃでなければ…いかんのじゃ〜」

アグリアスさん…」

「ラムじゃ…」

「ア、アグリアスさん!」

「ラムじゃ!」

「好きです、好きです!アグリアスさん!!」

「ああ…ラムじゃ、ラムじゃ〜」

「欲しいんですッ!欲しいんですッ、アグリアスさんッ!!」

「ラムじゃ〜、もらってくれ!もらってくれ!主(あるじ)から求められるとは、何という栄光であろうかぁ!!」

「ああああ、アグリアスさ…ん…」

「ラララ、ラムじゃラムじゃ…」

「ん、んん、ん…ぅん…んん〜」

「…んん……ん、ふぇ?…」

「…?今…ドアが、カチャリ…と鳴りませんでした?」

「…風がある日じゃから…そのせいなのじゃろう。…先程、私が言うたようにラムじゃ〜、言うてみて、言うてみて〜」

「……う、う〜ん。できるかな…?」

「…………」

「……ア、アグリアス!お、お前は僕の女だッ!!だ、誰にも渡さないぞッ!!お、おおお前は…僕のモノ、だッ!!…僕だけの騎士、だぁッ!!僕の思った通りにしてやるッ!!」

「……ラ、ラララ、ラムじゃあ〜!!!して、してくれぇ〜!!!ラムじゃのすきに…私を…しておくれぇ〜!!!」

「あ、あ、あぁ…やっぱりだめです…こんな、こんな言い方は…」

「どうしてじゃ〜?胸がきゅんきゅんしてしまい…たまらぬぞよ〜」

「あ、あなたをモノのように…物のように扱うだなんて…。あ…あなたを…一人の人間として、好きなんです。僕の…“操り人形”になってほしいわけじゃありません。純粋なあなたのこと…大好きで、大好きで…。今の…今までの…アグリアスさんが好きなんです。僕に甘えてくるあなたが…愛しいんです……」

「ラムじゃ…ラムじゃ〜!!私も、好きじゃすきじゃしゅきじゃよ〜!もう、たえられぬぞ〜、主殿(あるじどの)ッ!!!…とぉッ!!」

「お、おわぁぁぁ…」

「私のそなたへの想いを知ったら…空の雲は崩れ落ち、海は干上がり、大地はことごとく割れてしまうであろうッ!!!あぁ…ラムじゃ〜。我が愛する主殿よ〜〜!!」

「…は、はあ、あ、アグリアスさん…おお、おぉ〜……」

「もうもうもう、たまらぬのぉ〜〜〜!!愛を交わすために場所など選んでおられようか、ラムじゃよ〜〜〜!!!」

「おほぉおお……お、お風呂か…ベッドまで行きましょう…あ、そんな姿になられて…しまわれて…ぬ、脱ぎっぷりがいつもいつも…いいですね…おぉ…」

「ふぅふぅ…よろしかろう、主殿よ!ふぅ、は〜。主殿へ見せられぬ肉をまとっている私ではないのだぞよ〜」

「……はぃ」

「ラムじゃ〜昨夜のあれ…良かったのじゃ…あ…主殿に…私ぃして、もろうて…ふぅ、はぁはぁはぁ…」

「わ、わわわ分かりました。ですから…まずは…こっちへ…行きましょう、アグリアスさん…」

「おう!ラムじゃ〜連れて行ってくれぇ!!」

「え、ええ…こちらですよ…」

「あ〜〜〜、ラムじゃ〜〜〜」

…………。

…………。

ラムザアグリアスが寝室に歩いて行ってからドアは開き、ゆっくりとドアは閉じられた。