ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

みつけた幸せ(01)

ラムザは思い返していた。

隣で眠っている女性と夫婦になる前のことであった。

…………。

ラムザ「…ッ…ッ…ふ…ふぅ……」

アグリアス「…ッ……んん…ん……」

ラムザ「……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

アグリアス「ふぅふぅ…なぁ…せ、接吻(せっぷん)…よりも先のことは…何?どうするとよいの…ふぅふぅ、ラムじゃ…おしえて…おくれ…」

ラムザ「え…ぼ、僕…し、したことないので……」

アグリアス「………私だって…そうじゃもの…」

「………あ…あの……こ、これ以上は…これ以上のことは…。……。け、け…結婚してからの方が……」顔を赤らめたラムザが返す。

「!!け、けっこん…。ラ…ラムじゃ!??」

相手の唐突なセリフにアグリアスは驚いている。

「………。あなたが、僕のことを想っているように……本気、なんです。僕だって…あなたのことを……」うつむいたラムザはポツリポツリと言った。

「…………」

黙るアグリアスラムザは静かな声で話し出した。

「…初めて…女のひとと……ここまで、親しくなりました。僕は女のひとを知らないんです。……。僕は…優秀すぎる二人の兄と、勝気でしっかり者の妹に挟まれていて……いつも、心のどこかがひねくれていたんです。そんな…自分が、イヤでした。けれど…アグリアスさんは…僕のことをそのまま受け入れてくれました。僕を……嫌わなかった。あなたは…『お前のここを直せ』とは言わずに…僕の手を握ってくれました…。僕は…あなたと出会ってから…自分のことを好きになってきたんです。……。僕と行動している限り、“異端者”の一味として…いつだって、命が狙われてしまいます。身の危険があるなかで…た、例えば…アグリアスさんのお腹に…僕の子供が宿ってしまったりしたら……。これ以上……大好きなあなたに重荷を背負わせたくはないんです。僕は………」

「ラ、ラッ…ラムじゃぁ…ラムじゃ〜ッ!!」

突然とアグリアスは泣き出し、ラムザへ抱きついた。

しっとりとした女に抱きつかれたラムザは伏せ目で言った。

「あ…あなたを嫌っているんじゃ、拒んでいるじゃ、ありません。…好きなのは、本当なんです。だからこそ…です。誤解……しないで…ください………」

涙をこぼしながら、アグリアスが言った。

「…分かっておるぅ…。そんなにッ、そんなッに…私を、愛してッくれてぃるだ、なんてぇ……ッ…ッ…ッ……」

「な…泣かないで…ください…。僕には…あなたが、泣いているのが…一番つらいんですから……」ラムザは困っている。

「………。わ、私ッ…だって…私ぃッ…だって、ぇ……」

アグリアスは言葉をつまらせた。

「……ぇ!?」ラムザが聞き返した。

泣きながらも、アグリアスはすべてを語りはじめた。