ふるいものがたり

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香る心(01)

テーブルまで熱々の料理が運ばれてきた。

三人の女たちは喜び、各々の皿や器を手に取った。

しばらくすると、一人の女が言った。

「……あたし、これだけでいいや。残りは…二人にあげる……」と。

「!?どうしたの?…まずかったのか?」「…お腹の調子でも悪いの?」

二人の女は一人の女の言葉に首をひねっている。

「いやね…これはおいしいし…お腹を下しているのでも、ないんだけど……」

歯切れの悪い女に怪訝(けげん)な顔をした女は返した。

「…ラヴィアン、あなた…食欲だけは誰にも負けないでしょう。私やアリシアもこの点については完敗よ。…どうしたのじゃ?私たちへ明かしてみなさい」

もう一人の女が言葉をつないだ。

「…近頃、あまり食べないようにしているよね。…知っていたんだよ」

「…………。…あのさ、あたしさ……ふ…太ったのかな。アグリアスアリシア……どう思う?正直に言ってよ…」

うつむいたラヴィアンが発言した。

「「…………」」アグリアスアリシアは顔を見合わせた。

「……いいや。そうは見えないぞよ」「うん。顔も…脚やお腹まわりも…何も変わってはいないし…」

アグリアスアリシアは言ってから、ラヴィアンの身体の各部位をさわりはじめた。

「…っ…ぁ…あ、は…く、くすぐったいぃ……っ…う、う、うは、あはははははっ…あはははは…や〜、こちょこちょしてぇぇ〜、あは、はははははははは…はは、あはははははは…」笑う友人に二人の女は、ほっとした。

「…元気になったわね。あなたはこうでなければ」

アグリアスは言うと、ラヴィアンの背中をなでた。

「あははは…もう〜〜〜、二人とも〜〜」ラヴィアンの表情を見たアリシアは、にっこりした。

「…気にしてたの?体重のことを?」

「う、うん…。あのね…あたし自身は…別にいいんだけどさ…。その…ね…チョコボがね…」

ラヴィアンが意外な単語を口にしたため、アグリアスアリシアは口を揃えて返した。

「「チョコボ???」」

…少しの沈黙の後に二人は笑ってしまった。

ラヴィアンも笑い出し、三人の女たちは笑い終えるまでかなりかかった。