ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(24)

手の内の“聖騎士の証”を見つめるアグリアスにラヴィアンが声をかけた。

「そうだ…。アグリアス、先月…誕生日だったでしょ。あたしとアリシアは二人で『Pのバッグ』プレゼントしたけど…ラムジャさんからも、何かプレゼントもらった?」

「え、あ、うん。この…『リボン』を……」アグリアスは自分の後ろの髪を持って二人へ示した。

アリシア「…ステータス異常を全て防ぐ一品か」

「え…!コレ、そんなに有用なものにゃの!?」アグリアスは緑色のヒラヒラしているリボンを触った。

ラヴィアン「知らなかったの〜?アグリアス、それだけで…あたしの『カチューシャ』とアリシアの『バレッタ』、両方の装備効果があるんだから〜」

アグリアス「えぇーーーーーーーっ!!!」

アリシア「…これは珍しい絶叫ですね」

「まったく…アグリアスは『女の子専用アイテム』にホント、疎いんだもん」ラヴィアンは呆れている。

「ど、どうしよ……」アグリアスはリボンをつまんで、おどおどしている。

ラヴィアン「どうしよ…って、ありがたく使わせてもらいなよ」

「幸せだね、アグリアスアリシアはにっこりした。

「…」アグリアスはコクッと首をふった。

ラヴィアン「…かわいい顔しちゃって。ねえ〜実際のところ、どうなの?ラムジャさんとのこと、詳しくは何も話してくれないじゃない。…あたしらの仲でしょ〜〜、どうなの?二人でいる時、いったいどういう行為をしているワケ?……アグリアスはあたしらの中で唯一の『経験者』なんだからさ〜。ねぇ〜もう少し、イロイロと教えてくれてもいいんじゃなくて、隊長さん?」

アリシア「……」

アグリアス「…あ…え…その……それは…。その…えっと…えっと…。……。そんなこと…い、いえないわよぉ…」

ラヴィアン「……!!な…なに??」

「へ……。主殿との愛の行為を明かしては、いけないのんじゃて……」アグリアスは上目遣いで返した。

「あ〜もう、この女……。イライラしてくるぅじゃない……」ラヴィアンは落ち着きなく脚を動かしている。

アリシア「……ラヴィアンの質問の仕方にも多少の問題点が認められる、といわざるをえない」

「…そうじゃろう?ねぇ…」アグリアスアリシアに同意した。

「や〜だから〜、そのリアクションアビリティが…」ラヴィアンの言葉をさえぎり、ガチャッという音がした。

それから、ガタッガタンという扉を開閉する音が続いた。

「!!!」三人の女たちが静かにしていると、「…戻りましたよ〜」と若い男の声が聞こえてきた。

「あ…。お帰りになられたわ!」アグリアスはイスから立った。

アリシア「…噂をすれば影が差す、と」

「お〜や、お〜や、愛しのダンナ様のご帰宅ですねーー奥様!」ラヴィアンは冷やかした。

「…いいじゃろにッ…はーーいっ」アグリアスは玄関の方へ歩いて行った。

「………ふふふふ」アグリアスが行ってから、アリシアは笑った。

「…何さ」ちょっと不機嫌そうなラヴィアンが返した。

「けっこう……本音を言ってもらったな、と思ってね」アリシアはテーブル上の魔法銃をローブへ収めた。

「…ん、うん。そうだね。まー、スッキリしたんじゃない?…あたしはもんもんしてるけど……」ラヴィアンは、ばつが悪そうであった。