ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(20)

アリシア「なに?」

ラヴィアン「あのさ…フレシア先生があたし達にくれたお守りあったでしょ」

アリシア「うん」

「あれ…て、アリシア、どうしたの?…あたしは、ほら…ペンダントにして…いつもつけているんだけど。…アリシアの、見たことないな…て、思ってて…」ラヴィアンは襟からアクセサリーを出した。

「わたし…雑のうに入れてある」あっさりとアリシアは返した。

「えッ、ひっどーいッ」反射的に言うラヴィアンへアリシアはもう一度、あっさりと返した。

「だって…無くしたら、嫌だもの」と。

ラヴィアン「ま……そういうことなら…。アグリアスは、何に付けてるの?」

アグリアス「…騎士剣の鞘に取り付けてある」

ラヴィアン「そっか〜。あたしが『炎』で、アリシアが…」

アリシア「『水』」

ラヴィアン「隊長のは?」

アグリアス「それはやめて。…私は『風』よ」

ラヴィアン「それならローラは、『大地』と…」

「……。ローラは剣技が上手だったよね」アリシアが思い返した。

「そうじゃね…騎士団にいた時、私とローラは、よく張り合っていたわ……」アグリアスは目を細めた。

ラヴィアン「あと一つ、修得できれば…ローラも『ホーリーナイト』になれたんだよね、たしか…」

「………誰にも、明かしていなかったのであるが」静かな声でアグリアスが述べた。

ラヴィアン「何を?」

「……。…王都の城から修道院へ向けて出発する直前に、師が私の部屋へとお越しになられたの…」酒のビンに顔が映っているアグリアスは続けた。

「……そして、師はご自身の“聖騎士の証”を私へお渡しになられた。『わたしにはもう、要らないものだから…』と、おっしゃられてのぅ…」

「ぇ、えぇ!?ということは……。じゃあ、アグリアス…“聖騎士の証”を二つ、持っているって、こと……!?」ラヴィアンは声を上げた。

「そう……」気まずそうなアグリアスが返答した。

アリシア「思い切ったことするね……フレシア先生」

「ねえ、見せて、見せて…すぐに出てくる?」子供のような瞳をしたラヴィアンが言った。

「向こうの部屋から、取ってくる…」アグリアスはイスから立ち上がった。