ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(19)

アグリアス「何がじゃ?」

ラヴィアン「いやね…アグリアスの性格なら…“護衛任務”とか、それらしいこと言って、ラムジャさんと一緒に行くものだと思ったから…」

アグリアス「そうしたいのは、やまやまなんじゃけれども……」

アリシア「……けっこう“考えている”ということかしら?まあ、アグリアスは教会が各地へ通達したために、国内では有名人になってしまっているものね。『聖剣技』を使う美しき女騎士、ということで。“異端者”にされているラムザさんだけではなく、アグリアスの命を狙っている賞金稼ぎもけっこういるんだよ。顔グラフィックの変更はできない、というシステム上の問題点はここでも顕著にあらわれている。…それとも、朝にラムザさんと口ゲンカしたとか?」

アグリアス「いやいや、それはないぞよ。私は主殿と争ったりなどしない。主君に抗(あらが)う騎士がどこへいよう?」

アリシア「…騎士もいろいろだと思うけれど」

「あらあら…また、ですか…隊長さん?」ラヴィアンは再び、ニヤニヤし始めた。

アグリアス「だ、だだ、だって…私……つ、妻…として…これといって、特段、な何も……できない、もの……」

アリシア「…“家を守る”というよりも…夫と共に戦う奥様だものね」

ラヴィアン「…“奥様は『ホーリーナイト』”!!」

アリシア「愉快な同人誌になりそう。…戦闘の後、宿屋や天幕内でべたべたするところが見どころ、かしら」

「その………。主殿は…『家事を行なって、家の外に出ない女性を僕は望んではいません。相手を縛り付けるのは愛情では無いって思うから。…アグリアスさんは、今のままでいいんです。騎士のままでいいんです。これからも僕のそばにいてほしいんです』と……言うてくれてのう……」顔を真っ赤にしたアグリアスが告白した。

アリシア「……よく、覚えているね。それ、ほぼ言文一致(げんぶんいっち)でしょう?」

「う、うれしゅうて…うれしゅうて……」アグリアスは頬を紅潮させている。

ラヴィアン「……‘愛にすべてを’」

アリシア「うまい。わたしの代わりをやってよ、ラヴィアン」

「ムリ!それはムリ!アリシアほど悟れないもん、あたし」ラヴィアンは手をふった。

「きょ、今日は…からかわれているだけではないの?」うつむいたままアグリアスが言った。

アリシア「…これは、そのために作られた文章だもの」

(……文章???)きょとんとするアグリアスを前にラヴィアンがアリシアへ聞いた。

「ねー、アリシア。以前から聞いてみたかったんだけど〜」