ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(15)

アグリアス「………。私は、自分でもどうすると良いのか分からなくなる時があるの。私は“真実”を見極めるため、ラムじゃと共に進んでいる。……私はラムじゃの妻であって、主殿の騎士・剣・盾である。だけど……それだけでいいものなのか。…あなたたちのこともそうよ。主殿へ預けたままだし。あなたたちの指摘に対して、私は何も言い返すことなどできぬのだ。……隊長面する資格すら、私にはすでに無くなっているんじゃ……。でも、いつだって私へと従ってくれているであろう?…すまぬ……ごめんね、二人とも」

頭を下げるアグリアスにラヴィアンが明るい声をかけた。

「気にすることないってば。あたしなんてさ…小さいころから、何が何なのか分かんないままで過ごしてきてるんだし」

ラヴィアンに抱っこされたままのアリシアが続けた。

「……悩みや憂いは人生に付き物だし、誰もがみんな…知らず知らずのうちに同じ道を歩いているのよ」

「………」アグリアスは暗い顔のまま、返答しなかった。

ラヴィアン「先生だって、『どうすればいいんだろうねぇ』って言うかもしれないじゃない、アグリアス

アリシア「……フレシア先生であれば、そう答えてくれるかもしれない」

「………」アグリアスは同じ顔をしたまま黙っている。

「ローラが……無事に王都へまで着いていて、先生と出会えていたなら……いいのだけれど。あの後、どうしたのかしら……」アリシアは考えつつ、発言した。

「………腕のキズ、大丈夫だったかな……」ラヴィアンは思い出したらしい。

アリシア「貫通していたからね。…“鎧通し型”の弓矢だと、盾で防がない限りは大抵の鎧を貫いてしまうもの……」

ラヴィアン「城まで戻れたかな…ちょっと心配、て……どうして、何年も前にあったことを今になって話しているんだろ。…変なの〜」

アリシア「…数年前の出来事であっても…ほんの少し前の出来事のように感じてしまうのは、それが自分に何らかの影響を残しているからに他ならないよ。もっといえば、その出来事が自分自身の一部となっている、と考えても差し支えはないと思う」

「………」アグリアスは、まだおし黙ったままである。