ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(14)

アグリアス「う…あ……そう、かも……しれないのぅ……」

アリシア「……護衛隊の長がアグリアスと決定された時、教官たちもよくよく考えて…わたしらを選んだのだろうけど。……先生も助言してくれたのかな?」

アグリアス「………。師に、お会いしたいものじゃ」

ラヴィアン「先生と別れて…もう、5年、6年??」

アリシア「…わたしらと別れた時…先生はたしか、30歳だったから…」

ラヴィアン「……でもさ、先生は…そんなに変わりないんじゃないの…?」

アリシア「会ってみてはいないから…こればかりは、何とも言えないけれど…」

アグリアス「何を問題にしているの?」

ラヴィアン「あ…いや、ね……あたしも、騎士団から離れて、もうけっこう経っているんだな〜って…」

アグリアス「……まぁ、それはそうであろう。しかしだな、師が私たちにとっては生涯の恩師であることは変わらぬぞよ」

アリシア「………今すぐではないとしても…いつか、先生、船で他国へ渡って行ってしまうかもね。この国から、出ていってしまうとか…」

ラヴィアン「あ〜〜。それは考えなかった。…でも、あるかも……」

アグリアス「………そうじゃね」

ラヴィアン「先生の部屋行ってさ…一緒にみんなでさわいだの、楽しかったよね。…また、剣の稽古(けいこ)もつけてもらいたいな。先生といるとさ…あっという間に時間が過ぎちゃう」

アリシア「それは、わかる。充実して楽しい時間はすぐに過ぎてしまうもの。…どうしてか、先生だけは誰であっても、“先生”って呼んでいたね。団長も他の教官たちも“先生”と呼んでた。だから、わたしらもそのまま『フレシア先生』と呼ばせてもらっていた」

ラヴィアン「…片目なのに、ダンナさんも、戦争で亡くしているのに…明るくって、気さくでさ…教えんのも抜群にうまかったし…。先生って、近所に住んでる年上のおねえちゃんみたいな気がしない?…ほんとうに憧れのひとだよ、先生は……」

アリシア「…うん。子供の頃、先生が近所に暮らしていたら……楽しかったろうな……救われただろうな…」

アグリアス「……。私は、戦を繰り返せば繰り返すほどに……師へお聞きしたいことが増えていくのじゃ」

ラヴィアン「聞きたいこと?」

アリシア「…先生なら、どうしたか?…と、いうこと?」

アグリアス「うん。……師へ『これで良いのでしょうか、私は?』……そのように、お問いしたい物事が山のようにあって……」

「「…………」」ラヴィアンはまだアリシアを抱っこしている。