ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(05)

二人を見ていたアリシアが口を開いた。

「……隊長、少し話は変わりますが……ラッドさんを…覚えていますか?」

「!!!」ビクッとしたラヴィアンが顔を上げた。

「あ、ああ……覚えて…いる…」伏せ目のアグリアスが答えた。

ラヴィアン「ア…アリシア…えぇ!?なに…をッ…」

「いいじゃない、ラヴィアン。これはもう、話しても……」涙の浮かんだラヴィアンの目をアリシアは見返した。

「???」二人のやり取りがアグリアスには分からなかった。

アリシア「…隊長、ラヴィアンは、ラッドさんのこと……好き、だったのです」

アグリアス「ふ、ふぇッ!!!?………そ、そう、じゃったの!?」

「…………」ラヴィアンはうつむいている。

「…わたしら二人とラッドさんが組んで『儲け話』に参加していましたでしょう。その時…いつも、ラッドさんがわたしとラヴィアンを助けてくれたんですよ。……騎士団内部での生活や行動のしかたしか知らない、何をどうすればいいのか細かい部分が分からないわたしらを支えてくれたのが、ラッドさんでした。…ラヴィアンはそんな、ラッドさんに惹かれていたのです。けれども…『儲け話』が全て終わった後、すぐに戦場で……ラッドさん、クリスタル化してしまって……」そこまで言って、アリシアは口を閉じた。

アグリアス「…………」

「…ゥ…ッ…ァッあ、ぁあ〜〜〜〜〜」黙るアグリアスを前にラヴィアンは大声を上げて泣き出した。

「……ほんに、知らなんだ。す、すまない……」アグリアスが頭を下げた。

「ううう…ゥッ…べ、別に…隊長はッ…悪くないですしッ……」泣き声混じりにラヴィアンが返した。

「…………」おし黙るアグリアスの様子を確認したアリシアが言った。

アリシア「僭越(せんえつ)ながら…隊長が『ずるい』というか、優遇されているところが三つ、いや、四つあると思います」

アグリアス「………言うてみよ」