ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(04)

「!…な、泣くな……」ラヴィアンの様子にアグリアスはうろたえた。

アリシア「お酒飲むと、こうなってしまうから……」

「ずるいですッ、ずるいですよォ、ウ…グ…ッ…」ラヴィアンはつっぷして泣いた。

アグリアス「ええい…女々しいな……や、やめんか…」

アリシア「…隊長、思い違いをしないでください。ラヴィアンは『聖剣技』はアビリティとしての性能が優秀すぎるので使ってほしくはない、と言いたいのではないのです」

アグリアス「…そのように、聞こえたぞ」

アリシア「いつでしたか……不意に暴漢に襲われた時も隊長が『聖剣技』でラムザさんとわたしらを救ってくださいましたでしょう?…隊長がおられなかったら、わたしらは相手に捕獲され、おもちゃにされた上で売り払われるか、あの場で殺されてしまったか、そのどちらかだったように思います。…男性向けの読み物としては、よくある展開なのですが……」

「あッ…あ、あの時は…危なッかッたもんん…」ラヴィアンは顔を下げたまま、ぶつぶつ言った。

アグリアス「……。…まあ…それは、そうなったであろうが…」

アリシア「『男女の区別なく、己の身は己自身で守り、己より弱き者は決して手にかけず、王の命とあらば、その身を捨てて、義と誓いを果たすべし』…これはわたしたちが属していた近衛騎士団の訓戒の一つですが…『戦技』を取得しているだけでは自らの身を守ることすら危ういのが、この国の実情なのです。わたしらだって…『聖剣技』さえ、使えれば…いえ、『剛剣』だけでもいい…。そんなわたしらの気持ち、隊長にほんのわずかでも理解していただきたい、というだけなのです」

アグリアス「………」

ラヴィアン「そウ…ですよォッ…グスッ…」

アグリアス「………す、すまん」