ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(03)

「……ッ、ふん!」アグリアスは乱暴に手を離した。

「はッ…あが……ッ…」突き飛ばされたラヴィアンはイスへもたれかかった。

アリシア「……わたしの記憶がたしかならば、『王家を護ることは国そのものを存続させることである、と騎士団では教わったものの…オヴェリア様のお側(そば)にお仕えさせていただいてからは…とても、それのみが“第一義”とは感じられぬ。私ごとき一騎士が口にすべきことではないのは、百も承知であるが……オヴェリア様の苦衷(くちゅう)を察すればな…』…そう、つぶやいていたのは、他ならない隊長本人だったと思うのですが」

「………」静かなアリシアの言葉にアグリアスはむすっとしている。

アリシア「…ラヴィアンが今、言いたかったのは、隊長はわたしらよりも一歳年上だけれど、同じ騎士団へ同じ時期に入団したのだから、そんなに高圧的に振る舞わなくたっていい、ということなのです」

ラヴィアン「この際だからハッキシ言うと、『隊長』って呼ぶのも、あなたに敬語を使うのも、あたしはイヤですよォッ!」

「!…なッ、ららラヴィアン、きっさま……」立ち上がろうとしたアグリアスアリシアが言った。

アリシア「落ち着いてください、隊長。…わたしたちはいつも一緒に行動していたじゃないですか」

「………」アグリアスアリシアを見た。

アリシア「課業時間の時……野営といったら同じ天幕で寝て、同じ鍋で煮込んだものを食べて、ケガをしたり、失敗をしたら、お互いに励まし合っていたのを……忘れたのですか?」

アグリアス「……それ、は…」

ラヴィアンは小さな紙を取り出して、読んだ。

「…『聖剣技』が、ずるいですッ。命中率100%でエフェクトがかっこ良くて、ステータス異常の追加効果まであるじゃないですかッ。あたしら“準騎士”『ナイト』のアビリティは『戦技』ですよ。『剛剣』みたいに固有のエフェクトも無いし、命中率に難があるし、モンスター相手じゃ真価を発揮できやしない。どうしようもないんですッ。実際に説明してて、悲しくなってきます…。…ッ…ウッ…ウゥ…」