ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

本音でアグリアス(02)

「……わたしだって、ラヴィアンだって、隊長と一緒に『聖剣技』の練習をしていました。剣技訓練を受けていた者の中で隊長が全ての『聖剣技』の修得を他の誰よりも先に終えられたので、“聖騎士の証”を授与され、『ホーリーナイト』の位を与えられたのです。その後、すぐにオヴェリア様のために元老院の要請を受けた騎士団がわたし達を派遣しました。しかし、だからと言って……」アリシアの言葉をアグリアスがさえぎった。

「こいつだけではないのだな。…アリシア、あなたもか。……私に対して不平不満があるのならば、良い機会だ。あなたたちの言い分を聞こうではないか」

ラヴィアン「た、隊長は厳し過ぎますッ!あれをするな、これもするな、命令には従え…って、どうして…そんなに威張り散らすんですかッ?」

アグリアス「威張り散らしておるわけではなかろう。…お前が、たるんでおるのが悪いのだ。…私が目を離したら、すぐにグルメだ、オシャレだ、花柄の鎧が欲しい、ボムのぬいぐるみが欲しい、だ何だと…それで騎士が務まるものか。この愚か者!」

口を尖らしたラヴィアンが反論した。

「別に、いいじゃないですかッ。だいたいさ、ボムのぬいぐるみを欲しがっていたのは隊長の方でしょう?戦闘時以外の時間に何をどうしようと本来、自由なはずです。それを…」ラヴィアンの言葉をアグリアスはさえぎった。

「い、言うなッ!言うなッ!ば、ばかものが!わ、私が欲していたのは、ポーキーのぬいぐるみであるぞ!!とにかくだ…そ…それをたるんでいると言うのだ。お、お前のような覚悟ではな、いつしか『めかし込んでからではないと干戈(かんか)は交えられん』などと、言い出すやもしれんではないか!お前がお前自身の責務の重さを忘れることは、この私が許さん!!!」

ラヴィアン「ど、どうせ、あたしは隊長ほど、すっかり落ちぶれた王家に対して…忠誠心を抱いてはいませんよ〜だッ!」

「なな何だとッ!!…きさまッ!!」舌を出したラヴィアンの胸ぐらをアグリアスがつかんだ。

「うッあッ…グァッ…」ラヴィアンは悲しくも苦しそうな顔をしている。

「まあ、待ってください、隊長。ラヴィアンは酔っていますので……」

アリシアは二人の間に入った。