ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

隊長誕生(04)

…………。

…いつも、こうだったな。

いつだって、わたしの身近には『争い』があった。

人間同士の『戦い』があった。

わたしを…そこから救い出してくれる…お兄ちゃんは、もう…いない。

わたしを守ってくれるお兄ちゃんは、もういない。

わたしは…いつになったら…ここから…抜け出せるのだろう……。

長いな…。

お兄ちゃんに、会いたい…な…。

こんな争い好きなやつらと一緒にはいたくない。

………。

人は、みな泣きながら、生まれてくる…。

全くといってもいいほど、『苦悩の予感』はそれを望んだ者を裏切ることがない。

………。

いつも…わたしは一人で…『争乱』を見つめていることしか、できないのだろうか。

いつも…身体と心を傷つけていることしか…できないのだろうか?

痛みや苦しみや傷や憂いを受け止めて…一人で耐えていることしか…わたしには許されていないのだろうか?

どうして…だろう。

どうして…わたしは…こんな人生をおくっているのだろう。

わたしにとって…人生は長すぎる。

‘一生は短く、人生は長い’……これは、どういう意味なのだろう?

そもそも……人生の目的とは、何か?

絶望という闇の中にあって、希望という光を見出すのが人生の目的なのか?

己の存在自体が、“苦しみの車輪”である人というものに…そんなばかげた宿命が紐付けられているのか?

………。

もっと、別な…もっと、ましな…生き方も…できたのではないのか。

……あの、親ではなかったのなら…きっと…多分、お兄ちゃんも生きていて……わたしも…こんな人間にはなっていなかったこと、だろう。

……どうするといいのか、何が“正解”なのか…いつまでたっても、分からない。

まるで、分からない。

…分からないままにゆっくりと時間だけが、ただゆっくりと日々だけが過ぎてゆく。

そして…いつの日か、いつか…“終わり”が来る…。

その“終わり”を…わたしは待っている。

それは、いつになるのだろう……。

地面が踏まれて、草がゆれた。