ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

隊長誕生(02)

私「…このまま進み続けると…三日後の夜には、修道院へ着く。…明日はドーターの方向へ歩く予定。ドーターで一日滞在してから…次の日には南東の方角へと進む。モンスターや匪賊(ひぞく)の妨害が入らなければ…これでいいと思う。…この移動計画に変更を加える必要はないでしょう。……このことは別にいいの。私が言いたいのは…修道院へ到着してからは、今みたいな態度で任務に臨んではいけない…ということよ。…今日、あなたたちが話していたような品性の疑われる会話は一切やめること。深窓(しんそう)に育たれた王女様の御心(おこころ)を汚してはならないわ。そして…三人はこれから、私のことを『隊長殿』もしくは、『アグリアス様』と呼んでちょうだい。私も…上官らしく接するよう、努めるから」

地図を折りたたむアグリアスにラヴィアンが大声を出した。

「え〜〜ッ!?」

先に発言した女騎士も目を大きくして言った。

「何、言ってんの〜!?アグリアス〜!?」と。

アグリアス、と呼ばれた女騎士「真剣に聞いて!!あなたたち、緊張感が足りなすぎるわ!!遊びで修道院まで行くわけではないでしょう!!これは重要任務なんだから!!王女様の御身(おんみ)をお護りする責任重大な務めなのよ!!」

「いや、それは分かってるけど…どうして、同期のアグリアスに『様』って、付けないといけないのさ!?」ラヴィアンが不満そうに言う。

「な…なんですって!?」アグリアスが言い返した。

先に発言した女騎士は腕を組んだ。

「アグちゃん…あんた、さっきまで…それを考えていたから…黙り込んでいたわけ?…性格、ワッるいわ〜」

「…せ、『性格、悪い』とは何事か!!ローラ、お前…口に気をつけろ!!私はこの記章の示す通り、隊長なのだ!!必要ならば、すぐにお前らを斬り捨ててもかまわないのだぞ!!」

士官服の襟にある記章を指さしたアグリアスが怒鳴った。

ローラ、と呼ばれた女騎士は相手をバカにしている目をした。

「『斬り捨てる』…て、うわっコワッ!!…あんた、いきなり“上官らしく”振る舞っているけどさぁ…その服を着せてもらえたから…のぼせ上がってるんじゃなくて!?」

「のぼせ上がってなど、いない!!私はお前らとは違って、“真の騎士”となったのだ!!お前らは“準騎士”に過ぎん!今回の任務中においては…私の命令は、上官のそれと同義と思え!!」

怒鳴るアグリアスにラヴィアンが呆れ顔で返した。

「…すっかり、“上官づら”してるよ…。すぐに『お前ら、お前ら』ってさ…やっぱり、カタチから入るんだ、アグリアスって…」

「何を言うか!!とにかく、お前らは私の命に従え!!」アグリアスは三人へ指をさした。