ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

恩師(03)

ローラ「…いいですよ、何でしょうか」

ラヴィアン「おいしいものなら、嬉しいんだけどな〜、せんせ〜」

アリシア「先生のくれた『ボムクッキー』おいしかったですよ」

アグリアス「とても、美味(おい)しゅう菓子でございました」

女「あ、そう?…わたしさ、アレ食べると唇がヒリヒリするんだよねぇ〜。なんでだろう?」

アリシア「使われている香辛料のせいではないでしょうか」

ローラ「先生もなるんだ。アタシもなるよ」

ラヴィアン「あたし、なんないけど〜」

ローラ「クチビル、丈夫なんじゃないの?あんたは」

ラヴィアン「そーなのかな?」

アグリアス「…『ボムクッキー』の件はもうよいでしょう?」

女「ごめん、ごめん〜。話がそれちゃったよぅ」

「い、いえ…滅相もありませぬ」アグリアスは頭を下げた。

女「…アグリアス、礼服着ているんだ。…凛々(りり)しくて、かっこいいね。似合うよ〜」

どぎまぎしたアグリアスが返した。

「は、は…あ、ありがたき、幸せに、ございまする……」

ローラはアグリアスの顔をのぞき込んだ。

「顔、真っ赤にしちゃってーー」

「…言うなぁッ」アグリアスがローラへ言い返した。

「うふふふ。…それでね、あなた達に渡したいものは……これなんだ」

ローブにある大きなポケットから小さな木製の箱を取り出した女は、箱の蓋を開けて内部を四人へ見せた。

ラヴィアンがぼそっと言った。

「…あ…キレイ…」

アリシア「これは……?」

女「この四つは、風・炎・大地・水の四属性の神様の力を封じた結晶なの。ちょうど四つあるから…あなた達へ一つずつ、と思って」

「…………」結晶の輝きに目を奪われ、アグリアスは声が出なかった。

この国でつくられた宝石とはまったく異なる輝きがそこにはあった。

教壇の方に目をやった女は言った。

「…イスが出ているから、四人とも座って。一人一人へ渡すことにするよぅ」

「「「「…はい」」」」四人の返事は揃っていた。