ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

恩師(02)

女「うふふふ…。やっぱり、そう言ったか。…気にすること、ないよぅ。教官長はそう言うしかないんだもの。…いつもみたいに話も長かった?」

アリシア「…はい。長かったです」

女「うん。……多分、カール教官長からは…“今まで通りにやればいい”とか、“演習や訓練のままにやればいい”と、言われたでしょうけど…あなた達は……“自由にのびのびと、小鳥が初めて大空へ羽ばたくようにやる”といいよ〜」

「「「「…へっ?」」」」四人はぽかんとした。

女「この城を出たら…起床ラッパで起こされることも無いし、消灯時間に縛られることも無くなるんだよ〜。思う存分に楽しめばいいじゃない」

ラヴィアン「えええ…??」

アリシア「…逆転の発想、ですか?」

女「そう。…これで教官に敬礼しなくてもいいし、教官長の長い話を聞くことすら無くなる。…まさに一挙両全(いっきょりょうぜん)でしょう?」

「………」アグリアスはまばたきを繰り返している。

ラヴィアン「……た、たしかに…これは…好機、かも…」

ローラ「先生の…言う通り…だ、わね……」

「ね〜〜。そうでしょ?」言ってから女は笑った。

四人も続けて笑った。

ラヴィアン「あはははは…なにも、不安になることないんじゃない…」

アリシア「ふふふふふふ…」

ローラ「…先生、すっごいわぁ」

「…い、いいのですか…師よ…そんな…」アグリアスは笑いつつも、女へ問うた。

女は答えた。

「うふふ…心配ないって。あなた達は王女様にも騎士団にも、仇(あだ)をなしたりしないよ…わたし、知っているもの〜」

アグリアス「は…はい…」

アグリアスがうなずくと、女が上目遣いで聞いてきた。

「…あのね、わたし、あなた達四人に渡したいものがあって、来たのぅ。…忙しいところ、悪いんだけど……いいかなぁ?」