ふるいものがたり

いらっしゃいませ。 このサイトには『ファイナルファンタジータクティクス』の二次創作小説があります。

許されぬ変化(02)

女は橋を渡ってから、公園まで来た。

公園内でも、火山灰や軽石が一箇所へ集められている。

女は公園に入ってから空を見上げた。

どうすればいいのか、すべてが分からない。

ふふ…ふふふふふふふ…。

どうして…笑っているのか…。

何も楽しくなんか、ないのに。

ふふ…ふふ…ふふふ。

自分らしくないではないか。

このような時にこそ、冷静沈着であるべきだろう。

…自分らしく?

なに?

それ?

…与えられた性格を「自分の性格」として、自分を演じていただけだ。

自分らしさなんて、元々どこにもない。

わたしには拒否することもできなかった。

わたしなんて、どこにもいないの。

どこにもいないのだから、何だってできる。

…偉そうに。

あなたは…そう言う、あなたはいったい誰なの!?

「…………」

………あ、あぁ。

ア、ア、ア〜ッ!!!

憤った女は樹木を忍者刀で切り倒した。

弱々しい木立は倒れ、隣の木にもたれかかった。

…あ、ハ、ハハ、ハ、フー。

フー。

フー。

フー。

ふふふふふふ。

力こそ、全て!!

木の分際で、わたしへ逆らうんじゃない!

ばかね〜〜〜。

全部…切ってしまおうかな?

連帯責任よ〜。

愚かな同類の負担は、同類でしなさいよ〜〜。

黒魔法で燃やしてやるのも、いいかもしれない。

……人が、モンスターが、木が、草が、花が、何だというのか?

直刀を握る女は首(こうべ)を回(めぐ)らせた。

すると、宮殿が女の目に留まった。

ああっ、ぁあの…宮殿…。

……破壊して、しまいたい。

わたしはすべてを失ったのに…あれが残っているのは許せない。

女はもう一本の忍者刀を腰から抜くや、宮殿めがけて一直線に進み始めた。

公園から出た女は足早に宮殿へ向かった。